星が動き出す夜に

星が動き出す夜に
願いが叶わない夜は、
世界から
取り残されたように感じます。
 
世界は進んでいるのに、
時間だけが自分の前で立ち止まる。
 
どうして
こんなに想っているのに届かないのだろう。
どうして
こんなに祈っているのに動かないのだろう。
 
けれど、夜空を見上げると分かります。
 
星は、私たちが見ていないところで
ずっと動いています。
 
運命も同じ。
動かないのではなく
見えない場所で進んでいるだけ。
 
魂は、焦っている時ほど
未来を遠くに感じさせます。
 
 
人は、願いを握りしめていると
それを「まだ無いもの」として見続けます。
 
でもある夜、
ふと力が抜ける瞬間が訪れます。
 
泣いたあと
眠れない明け方
静まり返った部屋
そのとき心は、
祈りから
受け取りへ変わります。
 
それが変性意識。
夢と現実のあいだの扉。
 
そこでは言葉より先に
感覚が未来に触れます。
 
なぜか安心する
なぜか思い出す
なぜか気配を感じる
 
その静かな感覚のあと、
現実は遅れて動き始めます。
 
連絡が来る
再会が起きる
流れが変わる
奇跡は突然ではありません。
魂が先に未来に触れ、
あとから現実が追いついてくる現象。
 
だから願いは
強く握るほど遠くなり
そっと手を開いたとき近づきます。
 
何も出来ない夜も、
ただ想っているだけの時間も、
止まっているわけではありません。
 
見えない星が巡るように、
願いも
すでに動き始めています。
ロマンティックな奇跡は、
特別な人にだけ起こるのではなく
静かな夜を越えた人のもとへ訪れるのです。

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