想念伝達メールセッション 誕生秘話 復縁小説 「さよなら、シュン」第一話

 

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想念伝達メールセッション

誕生秘話

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復縁小説
「さよなら、シュン」第一話
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赤い顔をして、泥酔してる中年男性がが私の肩を抱く。
しかも、お酒臭い息を私に吹きかける。

逃げたい。困った。ピンチ。
誰か、私を助けて!

「あのー彼女嫌がってるんで、
辞めてもらえませんか?」

声が聞こえる方を向くと、
スラッとして爽やかな男性がいつのまにか現れている。
彼は、酔った中年男性の手を掴んで、私から引き離してくれた。

「なんだよー。お前。
カッコつけちゃって。酔いが覚めたわ」

中年男性、そんな捨て台詞を言いながら、
あっさりと私から去ってくれた。

本当に良かった・・・
ホッと一息ついていると、彼が私に話しかける。

「大丈夫でしたか?
 少し、遠くで見かけて心配で、慌てて止めに入ったのですが・・」

「本当にありがとうございます。コンパニオンがパーティーで
トラブル起こしたなんて事務所に知れると、おおごとなので・・・

「いやいや、仕事だからって言ってもさ、
酔っ払いに絡まれるのは危ないでしょ。無理しないでよ」

「ありがとうございます。気をつけますね。

 ぜひ、お礼をさせていただきたいのですが」

そう申し出た私に、彼は名刺を渡してくれた。

裏に、LINEのアドレス手書きで入れてくれた。

彼の名刺を他のコンパニオンに見られないよう、名刺を大事にしまう。

そこからは、何事もなかったように

笑顔でコンパニオンの仕事を全うした。

コンパニオンの仕事を終えて、
帰りの電車の中・・・

助けてくれた彼へのラインを送った。

「今日は本当にありがとうございました。大変助かりました」

直ぐに既読、そして彼からの返信

「りえさんって言うんだね。LINEのアイコンの写真、めっちゃ素敵ですね。
ねえ、今度、飯行きましょうよ。来週なら、東京行くんで」

ストレートな誘い・・・自然と胸が高鳴る。
彼からの誘い、素直に乗りたい・・・だけど、軽い女って思われたらどうしよう・・・
いっそ、身持ちの堅い女性として振る舞いたいから、1回は断る方がいいのかな・・・

散々迷った結果

助けてもらったお礼をする!

そう自分に言い聞かせて、素直に彼との食事、進めることにした。

「ありがとうございます。ぜひ、お礼させてくださいね」

のちのち、彼は、ものすごく、私を振り回す彼氏となる。
そんなことは全く予想つかず・・・

彼のことを、カッコいいヒーローだと信じ切って
二人で会う日、無邪気にワクワクいっぱい。

このころの私・・・

パーティーコンパニオンのバイトをしながら、
占い師をしていて。
会社をリストラされたばかりで
精神的にも収入的にも安定しない日々だった。

ーー続くーー
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