小説
バレンタイン・ファンタジー
第一話
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第二話
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第三話
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小説
バレンタイン・ファンタジー
第四話
先生の方も、止むを得ないのか、私に病状を説明してくれるの。
会社には、
おとがめもなく、周りが驚いてる様子もなかったの。
翌日、福岡から奥様が駆けつけたの。
「はじめまして。倉本さんの秘書をしております、
彼のベッドの脇で、奥様に状況を説明したの。
「倉本の家内です。この度はありがとうございました。
うちの人、
そう言い終えると、奥様は彼の手を握るの。
するとその途端、
「パパ……..良かった。目が覚めて。
もう、
「わざわざ来てくれたんだ。ありがとう。子供たちは?」
「うちの実家の母が来てくれてるから。
大丈夫?
彼と奥様は仲良く話をしているの。夫婦仲は悪くないんだ。
1週間後、退院した彼。
秘書業務は、
だけどね、
『さきちゃん、退院したよ。
ねえ、お家に遊びに来てよ』
『さきちゃんの荷物、ないね。
無くなってる。寂しいよー』
彼からこんな風に退院したことの報告LINEや、
もう、
そんな日々が続いていたある日、
『さきちゃん、東京案内してよ。
今度の休み、東京タワー入り口、
そのLINEを見た瞬間、
そう、
だから私は、オッケーというスタンプを押したの。
すると、
ふとカレンダーを見ると、バレンタインが近いことに気づいたの。
ゲームをしながら、
今年はどうしよう….
でもね、
だって、
東京タワーデート当日。少し緊張したけれど、
彼が東京の街並みを眺めながら、小さい頃のことを話してくれる。
彼の話、もっと聞きたいから二人でいる場所を変えたくなったの。
そして話の合間に手作りのチョコ・クッキーを渡そう。
「ねえねえどこかで、お茶かランチしない?」
「うん、わかったー」
そう言って、エレベーターの方に向かうと、
「さきちゃん、ちょっとじっとしてて。
動かないでね」
気づくと、彼がネックレスを私の首元にかけてくれたの。
「結婚しよう。さきちゃんを、
離婚、今進めてるからさ」
びっくりして言葉が出ないの。だから、大きくうなづいたの。
「さきちゃん、愛してるよ」
人目も気にならないくらいに情熱的な彼に私、
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