クリスマス 特別恋愛小説 香りで トキメキを引き寄せて  第二話

クリスマス  

特別恋愛小説   

   

香りで  

トキメキを引き寄せて 

第二話

 

 

第一話は

こちらからご覧くださいね

 

神社サークルの

定例会当日を迎えた。

 

10時集合だけど、

その10分以上前には

到着するように家を出る。

 

その理由は、集合時刻よりも

かなり前に到着して、

早朝の神社の

写真を撮影している

彼の姿を見たいから。

神社に到着すると、いつも通り、

彼が写真を撮影していた。

 

しばらく、黙ってその姿を眺めてるの。

すると彼が気がついてくれるの。

「まなみ、

 いつも早いね。おはよう」

「よしゆき、おはよー。

 撮影はどう?

 写真、いい感じかな?」

いつもの挨拶を笑顔でかわす私たち。

 

彼は優しくて気遣い上手な性格。

 

だから撮影に夢中になっていても、

私の気配を感じると挨拶してくれるの。

「うん、今朝の日差しは

柔らかいから。

空の撮影もしたんだけどさ、

見てみてよ」

「うわー。

めっちゃ綺麗な青空。

吸い込まれそうね。

どこまでも自由な

気分にさせてくれる青空」

彼にそんな風に写真の感想を伝える。

 

すると彼、何か言いたいような、

意味深な顔をするの。

 

そして少年のような顔になって、

こんな風に言うの。

「写真は真実を切り取るけれど、

その解釈は自由なんだよね」

彼の発言は、いつも驚きを与えてくれる。

そして、うーんって考えさせられる。

 

哲学や心理学に詳しいからかな。

軽い会話じゃなくて、

考えさせるような会話になるの。

 

彼のそんなところも大好きなの。

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