私小説 嫌われちゃう私が、キラキラ光る私に変身する物語 第二話

嫌われちゃう私が、

キラキラ光る私に変身する物語

 

第一話はこちら

 

第二話

タロット占いを習ってから、どんどん占いに夢中になるの。

タロットカードを引いて、自分への励ましや

前向きにしたりする言葉を読み解いていくことが日課となったの。

 

占いって楽しいな、

もっともっと勉強したいなと思っていると、

当時流行っていたmixiで

タロット占いコミュニティを発見したの。

ワクワクしながら入会したの。

 

コミュニティで

主催の方からの宿題に回答したり、

メンバー同士で相互で占いをすることで、

占いの知識を増やしていったの。

占いに夢中になるにつれて、

仕事や恋愛の悩みが減っていったの。

悩みが減ると、

少しずつ生きていくのが

楽になっていった。

 

占いが私の心を安定させてくれたの。

mixi占いの主催の方に

アドバイスをいただきながら、

 

mixi日記を書くことに挑戦したの。

日記の内容は、

タロット占いのことや、日常のことや、

大好きなファッション、メイクのこと。

私の好きなことを好きなように

書くことが楽しくて仕方なかったの

 

時には昼休みに自撮りして、

友達限定で写真付きの

日記を投稿したりもしていたかな。

占いを始めて半年後、

12月になり忘年会シーズンとなった。

飲むのも好き、はしゃぐのも好きな私は、

会社の忘年会も毎回楽しんでいたの。

 

少し自信を

持ち始めていた私は、

時給アップもしくは、

正社員雇用を

目標とし始めていたの。

 

だからね、忘年会で

愛想良さ」を

アピールしようと決めたの。

そう、忘年会が大きなチャンスに

なるかもしれない………

そんな希望を抱きながら、

忘年会に参加したの。

忘年会が始まり、

私は張り切ってあちこちにお酌したり、

食事を取り分けたりしていた。

 

でも、途中から

私のペースは

乱れてしまったの。

 

それは、偶然、隣に座った

新人のミズタニくんが原因なの。

彼は酔っ払ったのか、

仕事のストレスなのか、

普段と違っていたの。

 

ものすごく私にベタベタして来たり

頭を撫でてきたり、

食事を食べさせてくれたり。

 

私はその場の雰囲気に流されてしまい、

調子に乗ってしまったの。

お酒の勢いもあって、

テーブルの下で手を繋いだり、

二人でヒソヒソ内緒話をしたり………

そんなイチャイチャをしてしまったの。

彼は、私の耳元でこんな風にささやいてくれたの。

「前から、すっごい

 可愛いなって

 思っていたんです。

 

 こうして間近でみると

 顔もタイプなんですが、

 遠くから歩いている姿にも

 惹かれてて。

 洋服の着こなし、

 センスが素敵だなって。

 

 ねえ今度、休みの日も

 会いましょうよ。

 俺バイク趣味なんで、

 ツーリングとか行きたいです」

「私の洋服のこと、

 褒めてくれてありがとう。

 ミズタニくんは

 バイクが趣味なのね。

 

 じゃあ、ジーンズの

 ファッションで

 休日デートしたいな。

 私、バイク乗ったこと

 ないから楽しみ」

そんな甘い言葉にうっとりしながら、

どんどん二人っきりの会話を楽しんでしまったの。

 

そして彼がデザートのアイスクリームを

私にアーンって言って、

食べさせようしてくれたの。

その時………

ベチャッ。

冷たいものが、私の頬に飛んできたの。

気づくと、事務アシスタントの

マリコちゃんが泣き崩れていた。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP