魔性の女神の
ラブ・ストーリー
「ゆるくて
甘い感覚に
溺れていくふたり」
彼に、
いつLINEしても
返事は来るし
彼に、
どんな相談ごとしても
「うん、それそれ」
「同じ感覚じゃん!」
そんな風に思える彼
でも・・・
彼氏じゃないし
でもでも・・・
男友達でもないし
当然・・・
元カレでもないし
でもって・・・
割り切った
関係でもない
勿論・・・
清く正しく
手も繋いだことないし
ふざけて酔って
その場のノリの
キスもしてないし
二人して
「この関係って
なんなの?」
って、笑い合うの
あいまいな関係は
居心地よくて
ハッキリしない分
距離感がちょうどよくて
月日はあっという間に
流れていく
共通の知り合いの
ユカが結婚するという話が
グループLINEで流れて
自然な流れで
みんなが私と彼のこと
アレコレ聞いてきて
「前から仲いいけど、
実際のところ、どうなの?」
「いつも一緒なのに
何もないって、ウソだー」
こういうふうに
仲間で主役になるとき
私は、テキトーに
既読スルーしちゃう
でも・・・
彼は、律儀に
ひとつ、ひとつ、
丁寧にレスする人
「仲良しだよー。
うらやましい?」
「いっつもは
一緒じゃないよ
お互いに忙しいし」
そんな丁寧な
LINE返信を見るたび
私にも
その社交性を
分けてほしい
と思ってしまい
自己嫌悪
自己否定
私はいつもそう
都合が悪くなると
黙ったり
無視したり
そんな風にして
逃げてばかりの人生
でも彼は
丁寧に向き合える
勇気がある人
だから・・・
彼と
一緒にいて
居心地
いいんだろうな
彼は
向き合えるし
真っすぐだし
ウソつかないから
乙女座満月の
テーマ
余裕を持つ
余白を持つ
気楽さ
いつも私は
余裕がないし
いつか
誰かに裏切られるのでは?
そんな
根拠のない恐怖心がある
過去の挫折
小さな失敗
恥ずかしいエピソード
そういう感情が
グルグル渦巻いて
足かせになり
ブレーキになり
前に進めない
インスタで見るような
緩くて
甘くて
ふんわりしてる
オトナ女性に憧れるけど
ムリ!
ムリ!
ムリー!!
そんな風に
部屋で一人で
ジタバタしてると
彼からのLINE
「お疲れー。
あのさ、ユカの結婚祝い
一緒に買いに行かない?」
「いいよー。
何がいいのかな?」
「香水とか
ルームフレグランスとかは?
いつもいい香りするから。
香り、詳しいのかなって」
「えー、香りのことまで
めちゃくちゃ細かく
見ててくれてるねー」
「うん、なんとなくね。
パッと明るい
雰囲気だしてて
気分良くなる
甘い香りがするから」
彼が続けて
LINEを送ってくる
「センスがいい
オトナ女性の
香りがするよ」
あれ?私って
意外と
理想の自分として
彼から
見られてるのかも
少しだけ
自己評価をあげて
少しずつ
自己肯定をあげて
彼にいっぱい
笑顔を見せていきたいな
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