5次元恋愛小説 「時空を超えた恋物語」 第三話

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「時空を超えた恋物語」 第三話

 

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「時空を超えた恋物語」第三話

 

それから私たちは、月1回のデートを楽しんでるの。

1月は長野、2月は東京、

3月は長野…….こんな感じ。

彼は2ヶ月に1回、東京へ出張で来る。

東京デートの時は、銀座にある彼の隠れ家バーで待ち合わせして、

彼がボトルキープしているウイスキーを二人で飲む。

そして、酔い覚ましに

二人で銀座の街を歩く。

銀座の街を手を

繋いで歩く時間は

最高に幸せなの。

酔いに任せて、

軽くジャンプしたり、

足早に歩いたり、

おどけて変顔をしたり。

 

二人して、学生時代のように

ハシャぐの。

夜の銀座はラグジュアリーな空気に包まれてるから、

華やかなデート気分が盛り上がっていく……..

お気に入りのバーから、歩いて10分でホテルに到着。

彼がフロントで受付している間、エントランスのソファーで待ってる。

 

実はね、この瞬間に

お願いをしてるの。

ここにいるみんなから、

私たちのことを円満な夫婦だと

見て欲しいなって

言う願いを

心の中でお願いしてるの。

部屋に入り、バスタブにお湯を入れてる間二人でテレビを見る。

お笑い芸人のギャグで二人同時に笑い転げる瞬間、とろけるように幸せなの。

二人とも多忙でテレビを見ないからこそ、

リフレッシュする時間になってると感じるの。

次の朝は、ホテルのロビーで

モーニングをいただく。

ここのオムレツが絶品で、

彼とのデートの楽しみの一つなの。

朝食をいただいた後は、部屋に戻り身支度をする。

彼の前で、着替え用としてカバンに入れてあった

ジャージワンピに身を包み、オフィス用のしっかりとしたメイクをするのが好き。

 

それはね、二人きりの時に見せる、

少女のようなあどけない私から、

仕事モードの

大人な私に変身する過程を

見てもらいたいからなの。

別れ際は、いつも彼のほうが

名残惜しそうな顔をして

甘えながら抱きついてくる。

「レイコ、会社休んで、

 俺と遊ぼうよー」

「シンジだって、

 お得意様先を回るんでしょ?

 もうー、仕事しなさーい」

「チェっ。厳しいなあ。

 じゃあ、チューしよう。

 チューして、癒しパワーを

 充電しないとね。

 頑張って仕事できないよ」

そう言いながら、

たっぷりとキスを交わす。

そんな風に順調に恋愛が進んでいたのだけど…….

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